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ちかごろの祐信

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ちかごろの祐信
ブログ紹介
徳島県の鬼門の方角の端、鳴門の小寺に暮らす小坊主です。
以下の課題に日々取り組んでいます。
 1、坊主暮らしを10倍楽しむ
 2、寺と仏教を10倍楽しんでもらう

ホームページ → http://www.chokokuji.jp
祐信の部屋トップ ↓ http://www.chokokuji.jp/yushinroom/yushintop.htm
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長く愛して

2009/11/07 08:04
画像 鳴門に来たばかりの頃に、ともにパソコンを始めた近隣の寺の住職から声がかかりました。
古いパソコンがそろそろ毀れそうだから、データをフロッピーに移したいということらしく、やり方を教えろというわけです。
 フロッピーって・・。しかもMS−DOSの機械をまだお使いです。
 なんと10数年も使い続けてこられたわけで、敬服するしかありません。
 白黒の画面がひどく懐かしかったです。

 テレビを見ていたら、店に売れ残ったものを探すみたいなコーナーがあって、若い芸人が「これ、何ですか?」と棚から取り出したのが、吸い取りスタンプ。これは正しくは「プロッター」というものらしいです。blot(染み・よごれ)を吸い取るものですね。
 ぼくにとっては今でも必需品で、鳴門に来た頃に買ったものです。
 うちの寺務所には、同じ頃に揃えた文房具が、まだたくさんあります。だからどれも20年。まだまだ使えます。

 パソコンは、次々とバージョンアップするハードとソフトを追い続けなければならない、考えてみれば手もお金もかかる、とても困った文房具です。
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恩讐のアイテム

2009/11/06 08:08
画像 万年山のふもとから、石見の酒を届けに、客人が訪ねてくれましたので、工事現場を案内しました。
 前から気になっていた、いかにも値打ちのありそうな、箱入りのノミのセット。
 やたらに話しかけたら仕事の邪魔になるので、遠慮していたのですが、まあ客人のおられるときくらいはと、話を振ったら、ノミにまつわるいろんな話をしてくれました。
 これはそこまでのものではないそうですが、「なんでも鑑定団」で、人間国宝の打ったノミのセットに、なんと300万の値がついていたらしいです。

 いい道具を使うといいものができる。職人さんたちはそういうものなのでしょうね。むろんいい道具を使いこなす腕も、必要ということなのでしょうが。
 それに比べて、坊主は、高価な袈裟を着けたからいいお経が読めるわけでもないし、ブランドの数珠を持てばいいお説教ができるわけでもありません。
 坊主のアイテムに関して言えば、むしろ値打ちのないものを身に着けることに意味があるというところがあります。なにしろ何も持たないのが坊主です。身に着けるのは「糞掃衣」。
 それでも実態は、坊主の袈裟はひどく高価です。
 しかし、高価でも「糞掃衣」でも、そんな袈裟の価値などにはとらわれないというのが、坊主の正しい姿勢ではあります。
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色だけでもノーベル賞

2009/11/05 07:28
画像 庫裏の外壁の塗装が終わりました。
 ご覧の通りの、こげ茶色です。
 お天気のいい日は明るいですが、陽射しがかげると黒く見えます。それがすこし悲しい。黒衣は坊主だけでたくさんです。
 濃い色にすると、全体が引き締まって見えます。やけに大きく感じられた建物が、さほどでもなくなりました。不思議ですね。

 できましたねなんてみんなに言われますから、完成まであと1年と答えたら、みんなに驚かれます。なにしろ外観はご覧の通りですから。
 1年はずいぶん先のことみたいですが、引越しが始まってからほぼ1年ですから、折り返したと思えば気分も変わります。
 もう一度引越しをしなきゃいかんのが、つらいところです。しかも、人生最後の引越しになるとは限りません。
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『戦後日本スタディーズ』

2009/11/04 08:08
画像 「歴史(学)」というのは、過去にあったことを学ぶものではなく、過去にあったことの意味を学び考えるものです。
ですから、その時代に何があったかを知っている、体験しているだけでは、歴史を知ったことにはなりません。

 むろん「意味」だから、それは時代によって変わります。あるいは見るものの視点によっても変わる。
 いまのわれわれにとって、ある歴史事象の持つ意味は、未来の人にとったら、まったく別の意味を持つかもしれません。

 このシリーズの第3巻は「80・90」年代が対象です。ぼくにとったらきのうのことです。
 80年といえば30年前。ぼくが大学で歴史を学んだ70年代の、その30年前といえば、まだ戦時中でした。
 紀伊国屋書店 2009/8
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エンコと信長

2009/11/03 07:48
画像 ところでこの廊下に張っている板は、プロが「エンコ板」と呼ぶものです。おかしな名前ですね。
 ネットで調べたら、「縁故板」なんてあって、誰の縁故か、わけが分からん。
 木材の営業のお兄さんに尋ねたら、エンコ板ではなくエンコウ板だというんですね。漢字で書けば縁甲板。縁を張る長い板(甲板)のことです。縁甲の板ではなく、縁の甲板。この場合、「縁」はもはや死語という意見もあるみたいですが・・。

 甲板は「こういた」と読むらしい。けどこれは重箱読み。読むなら「こうはん」。船乗りたちはちゃんとそう読みます。「カンパン」ともいいますね。
 だったらエンコウ板だって重箱読みです。

 ところで「甲」は、身を守る「かぶと」のことです。甲羅がまさにそうですね。
 いまも装甲車なんてのがありますが、むかし、鉄甲船というのがありました。鉄で覆った無敵の軍船。信長が使ったと伝えられています。
 船の「甲板」は、もともと船を守る「かぶと」だったわけです。
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日曜大工

2009/11/02 07:44
画像 大工さんが廊下の板を張っています。
 この人は日曜も祭日も関係ありません。ワーカホリック、なんてしょうか。

 彼にいわせれば、日曜は「邪魔が入らない」から、仕事が進むのだそうです。
 この大工さんは、この世界でいう「元請(もとうけ)」で、いわばこのプロジェクトの総合プロデューサーですから、さまざまな注文や、業者さんとの対応もせにゃならん。そういう立場で、しかも現場の棟梁です。
 仕事はもっぱら、ジュニアの棟男クンがやっているという印象があります。
 ホントは現場の仕事がしたいのに、なかなかそうならないのが悔しいのでしょうか。
 たしかに、日曜日に「邪魔」をするのは、ぼくくらいです。

 ところでこの床材は「ウッドワン」という広島のメーカーのものです。ファン・ゴッホの「農婦」を落札した会社で、美術館も持っています。
 彼が商品の欠陥を指摘したら、ぼくの留守中に、広島からはるばる、工場長や技術者たちが「勉強」にやってきたそうです。
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いつもニコニコ

2009/11/01 07:41
画像 銀行のATMに通帳を差し込んだら、新しい通帳を発行しますなんて言い出しました。機械が。
 ディスプレイに、作業の手順と現段階を示します。
 ついこの間まで、窓口にお持ち下さいなんて言ってたのに、もはやそういう時代のようです。
 遅れてますか?、わたし。

 ATMがどこの銀行にも置かれて、カードがあればボタンひとつで現金をおろせるようになったのは、ぼくの学生時代ですから、もう30年以上も昔のこと。そう考えれば、「ようやく」と言うべきなのかもしれない。

 窓口にはますます人が行かなくなりますね。とうぜん、銀行員も少なくてすむのでしょう。
 かつては営業の人が定期的に訪ねてきてくれたし、ボーナス時期なんか預金集めに走り回っていたものですが、最近はめっきり姿を見なくなりました。
 うちのメインバンク(というのか・・。別に借り入れがあるわけではない)は地元の信用金庫で、ちゃんと営業のスタッフが定期的に訪ねてくれます。
 話を聞いてみると、いまのとくに大手の銀行というのは、庶民の預金などはあまりあてにしていないらしいです。
 むしろさまざまな手数料の収入が膨大で、もっぱらこれで儲けているらしいです。

 だからぼくは、銀行振り込みとか、めったにしません。儲けすぎの銀行にこれ以上儲けさせる気はありませんから。工務店に支払うまとまった金額でも、窓口でおろして、キャッシュで支払うことにしています。
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